「北國新聞」HPより
航空高石川は２０日、インターネットの教育支援アプリを使い、休校後初めての「ホームルーム」を行った。
新型コロナウイルスが猛威を振るう中、世界８カ国の留学生を含む生徒と教諭がオンラインで約５０日ぶりの「再会」を喜び合い、一日も早い新型コロナの収束と学校再開を願った。生徒たちとのコミュニケーションを図り、課題の進ちょく状況を確認するために初めて実施した。
２、３年生２２１人のうち、海外８カ国の留学生３２人を含む１６１人が参加した。３年１組では、生徒３５人のうち２８人がそれぞれ自宅などでパソコンやタブレット端末、スマートフォンを使って「出席」し、４０分間のホームルームを楽しんだ。
タイやベトナム、セルビアに帰国中の留学生も参加し、担任の田崎智菜教諭は生徒の体調を確認し、休校中の課題などを指導した。セルビア人留学生は現地が午前３時にも関わらず、元気に参加。
新型コロナ対策で夜間と週末の外出を禁止されている母国の状況に「外に出たいけど出られない。寂しい」と話した。
生徒同士で「毎日何をしているの？」「収まったらまた遊ぼう」と会話を楽しむ場面も。
映像や音声が途切れるトラブルが出たものの、予定の４０分間は和やかなうちに終わった。田崎教諭は「今まで全体で顔を合わせる機会がなかったので、生徒の表情を見て安心した」と話した。
小林学校長も「休校が終わり、生徒が学校に戻ってきた時にスムーズに学校生活が送れるように準備していきたい」と語った。
今後もクラスごとに回数を決め、ホームルームを行っていく。同校は３月２日から休校に入り、授業を録画した映像を教育支援アプリを使ってオンラインで配信し、生徒が在宅で学習している。
５月１８日予定の登校開始日が先延ばしになった場合、オンラインで授業することも検討している。
日本航空高等学校石川
