「中日新聞」HPより
輪島高校の二年生が半年かけて制作している輪島塗の二回目の作業が十二日、同市河井町の輪島工房長屋であった。
生徒八人は伝統工芸士の余門(よもん)晴彦さん(57)から汁わんの縁や底を補強する下地の作業を教わり、初めて生の漆に触れた。補強する部分に漆を染み込ませた麻布を巻く「布着せ作業」に取り組んだ。
着せ物棒と呼ばれる竹製の道具で布をわんに張り付け。
ビニール手袋を着けた指で縁をなぞるようにして、余分な漆を取り除いた。寺下ひなさん(16)は「地元生まれでも今まで生の漆に触ったことはなく、良い機会だった。布を巻き付けるのが難しく、職人さんのすごさが分かった」と話した。
余門さんは「作業は思い通りにはいかないと思う。上手になりたいという気持ちで試行錯誤を楽しみ、輪島塗に興味を持ってほしい」と願った。伝統工芸に目を向けてもらおうと、若手の職人らでつくる輪島漆器青年会が企画した。次回は十月中旬から十一月上旬に下地作業の続きを行う。
「石川県立輪島高等学校」HPより
9月12日、輪島塗チーム10のメンバーが、工房長屋にて輪島塗の作業工程のひとつである「下地」のうち「布着せ」を体験しました。
メンバーにとっては漆を使用する初めての工程でしたが、職人さんから「失敗したらやり直して、作品をどんどん良くしていこう」と教えていただき、難しい作業に取り組んでいました。
次回は10月に、「下地」の工程のひとつである「三辺地塗り」を体験する予定です。