輪島たいむす

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冬に備え「大沢・上大沢の間垣」の補修作業が行われました

「北國新聞」HPより

www.hokkoku.co.jp

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国の重要文化的景観「大沢・上大沢の間垣(まがき)集落景観」に選定されている輪島市大沢町で29日、住民3人が間垣の補修作業に取り組み、冬本番に備えた。

間垣は約5メートルの竹を並べて、強風や波しぶきから家屋を守る垣根。
住民は風雪が強まる厳冬期を前に、新たなニガタケ約1千本を垣根に差し込む。

例年ボランティアが参加しているが、今年はコロナ禍のため住民のみの作業となった。

補修に汗を流した大沢間垣保存会の山田秀夫会長(67)は「住民が一丸となり、この先も伝統的な町並みを残していきたい」と話した。
12月上旬までに作業を完了させる。

 

輪島の文化的景観 大沢・上大沢の間垣集落景観

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急峻な山が日本海に直接迫る能登半島輪島市大沢町・上大沢町では、海からの強い季節風から家々を守るため竹を組んで作られた「間垣」と呼ばれる垣根で集落を囲み、今日まで生活をしてきました。
間垣は、ニガタケという細い竹を縦に差して組まれており、夏は適度な日陰をつくり、冬は冷たい強風を防ぐとても機能的なものです。
山と海に囲まれた狭い平地に存在し、背後の山々に点在する棚田での農業と前面に広がる豊かな海での漁業により人々が暮らす、半農半漁の生活の中で間垣を用いた街並みは能登の里山里海の生活・生業を知る上で欠くことができない文化的景観です。

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