「中日新聞」HPより
県輪島漆芸美術館(輪島市水守町)の講義室で、市内の小学六年生が卒業制作で作った沈金パネルが展示されている。
市内の全九小学校から百五十三人が出品した。
沈金は漆を塗った面に専用の刃物で模様を彫り、金粉などを埋め込む技法。
昨年十一月、各校の児童は美術館を訪れ、輪島沈金業組合員から手ほどきを受けた。
児童はパネルに、トンボやツル、花やネコなど好きな題材を彫り、金を入れる作業は職人が担当した。
児童たちは「ススキには友情という意味がある。友達を大切にしたい」、「おばあちゃんとおじいちゃんがフクロウが好きなので描きました」、「富士山に高いところを目指す思いを込めた」などと作品にまつわる思いを文章にしており、一緒に披露されている。