輪島たいむす

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輪島塗上塗り職人の諸石健太郎さんが漆器木地のアテ材を使い「拭き漆」で仕上げたスケートボードを自作&販売

「中日新聞」HPより

www.chunichi.co.jp

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輪島塗上塗り職人の諸石健太郎さん(38)=輪島市河井町=が、漆器の木地に使われるアテ材を使ってスケートボードを自作し、販売を始めた。
表面は漆を何度も塗っては拭き取る技法「拭き漆」で仕上げる。
「若者に漆やアテの木に親しんでほしい」と願う。
大きさは幅十五〜二十センチ、長さが五十〜七十センチ。
複数種類があり、色や形も全て違う。
アクロバットな技を披露する「トリック」よりは、乗って走るのを楽しむ「クルーズ」に向いているという。
諸石さんは「サイクリング感覚で乗ってもらいたい」と話す。
諸石さんによると、アテはなたなどで割って大まかな厚みに製材するが、ねじれながら成長しているため工芸品に適さない部分が出てくる。
スケートボードに加工する際はその曲がりが生きた。
「走らせる時にコントロールしやすくでき、真っすぐな板より耐久性もある。どこから力がかかるか分からないボードに合っていた」
自身の好きな物と漆芸を組み合わせようと考えていた諸石さん。二〇一八年夏ごろ試作を始め、同年十二月には妻で漆作家の優子さん(38)と作品ブランド「優角(ゆうかく)(YUKAKU)」を立ち上げて製作を続けた。
二〇年十二月に完成し、今年三月に一台三万円前後で発売した。
サイズやカラーを指定したオーダーメードも受け付けており、今後は七月ごろにレンタルも始めたい考えだ。
神奈川県出身の諸石さんは茨城大教育学部二年のとき、漆作品の色つやと美しさに魅了され、二十四歳で県立輪島漆芸技術研修所に入所し技術を学んだ。
「漆を塗るとはっ水効果がある。スケートボードがアテの木や漆に触れるきっかけになればいい」と笑った。

「Yukaku」Facebookより

そんなこんなでこんなに作っちゃいました😁 一枚一枚形が違うヘギ板から、ここはテールキックに、この反りはコンケーブに、この節の部分はテイルガードに! と、妄想しながら木取りをし、 実際に乗ってみてバチっとはまったときは最高です! #YUK...

Yukakuさんの投稿 2021年3月7日日曜日

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一枚一枚形が違うヘギ板から、ここはテールキックに、この反りはコンケーブに、この節の部分はテイルガードに!
と、妄想しながら木取りをし、実際に乗ってみてバチっとはまったときは最高です!

※(2021年5月7日現在)オンラインショップでは売切れの為か現在は販売されていません。

YUKAKU/優角

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「Yukaku」公式Facebook

www.enishira.co.jp

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諸石優子(茨城県結城市出身)と、諸石健太郎(神奈川県川崎市出身)が、輪島漆芸技術研修所で漆を学んだ後、それぞれ漆塗りや蒔絵に従事する中で再会、意気投合し、平成30年、漆器ブランド「YUKAKU」をスタート。
現在、石川県輪島市で制作活動中

【制作への思い】
ときには主役 ときには脇役
互いが互いを引き立て合う
そんな魅力を持つ漆
漆という素材の格、高級感を大事にしつつ、遊び心を忘れないように制作しています。