「中日新聞」HPより
奥能登最高峰の輪島市の高洲山（五六七メートル）の山頂付近にある高洲神社奥宮で八日、山開きの神事「嶽山（だけやま）祭り」が営まれた。
療養中の鷲嶽（わしたけ）勝彦宮司に代わり住吉神社（鳳至町）の浅井則家宮司（６５）がおはらいし、祝詞を読み上げた。
出席した氏子ら六人が玉串を奉納して登山者の安全や健康を祈った。
同市大野町の道端清隆区長（６４）は「奥能登一の山にもすがすがしい季節がやってきた。新型コロナもあるが、山開きの伝統を守り絶やさないようにしたい」と話した。
高洲山は地元で「嶽山」と呼び親しまれ、この時期はブナの新緑が登山客を出迎える。かつては座り仕事が多い輪島塗職人が体を動かすために登り、山頂で技術向上や商売繁盛を祈願したという。
登山シーズンが本格化する節目に毎年神事が開かれている。
高洲山
輪島市の市街地や海岸線からもよく見える山である。
山頂には航空自衛隊のレーダーサイトがあるためすぐにそれとわかる。
古くは嶽山（だけやま）とも呼ばれ信仰の山にもなっており、山腹には高洲神社が、山頂には高洲神社の奥宮が鎮座している。
地元の学校では遠足で登るなどしており、市民に親しまれた山となっている。
山頂には能登では貴重なブナ林が広がっているが、南側は一部開けており、近くにこれより標高の高い山は存在しないことも相まって眺望が大変素晴らしい。
能登空港、能登島、 富山湾を挟んでの立山連峰や後立山連峰、さらに条件さえよければ遠く新潟焼山や加賀の白山まで見渡すことが出来る。
