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輪島高校、門前高校に公営塾を開設、学力の底上げや卒業後の希望進路実現を手厚くサポート

「中日新聞」HPより

www.chunichi.co.jp

輪島市は、定員割れが続く市内の輪島、門前両県立高校の存続を図る「高校魅力化プロジェクト」で、十一月に公営塾(学習センター)を開設する。
地域おこし協力隊として、センターのスタッフ三人と探究型授業を支援する二人を募集。学力の底上げや卒業後の希望進路実現を手厚くサポートしていく。
市企画課が昨年度実施した調査では、高校の選択理由について、市内の中学生全四百五十二人のうち百二十人以上が「学びたいことが学べる」と回答しトップだった。
具体的には大学進学へ向けた勉強や看護などの専門的教育を求めていることが考えられるという。
高い水準の学習というニーズに応えるため、学習センターでは授業の補習や大学受験対策を実施する。
輪島高は空き教室、門前高は近くの門前総合支所の一室を利用する。
輪島高を拠点とし、門前高へはスタッフの巡回やオンラインを活用した運営を予定する。
探究型授業は地域課題の解決を考え、将来的な職業選択にもつなげる。
例としては若者が働く場所がないという課題に対し、起業家を講師に招くことなどを想定している。
担当する協力隊員は「高校魅力化コーディネータ」として学校と地域をつなぐ調整役を務め、両校に一人ずつ配置される。
市内の中学三年生の人数は過去八年減少傾向。
市外などへの進学者の人数は二〜三割が続いていることから、生徒の流出を防ぐことが課題になっている。
本年度の輪島高への入学者は定員百二十人に百六人、門前高は同八十人に十一人でいずれも定員を下回っている。
市は本年度当初予算として同プロジェクトに千三百二十万円を計上。
五月中に協力隊員の募集を始めたい考えで、着任は十月以降を予定する。