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文化や歴史をひもとく地域資料を保存・継承しようと「輪島市」「国立博物館」「学術調査会社」の三者で連携協定を結びました

「中日新聞」HPより

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文化や歴史をひもとく地域資料を保存・継承しようと、輪島市は八日、国立歴史民俗博物館(千葉県佐倉市)と学術資料調査会社「AMANE(アマネ)」(能美市)との三者で連携協定を結んだ。
こうした連携は岩手県奥州市に続き国内二例目。産学官一体で人々の暮らしなどについての古文書や民具を掘り起こし、データベース化して共有する。
梶文秋市長は「市民らが貴重な資料に触れるきっかけにもなれば」と語った。
地域資料を巡っては、東日本大震災や水害などの大規模災害、住民の高齢化・過疎化などで、近年全国的に損失や散逸が課題に。
公有と民有の垣根を越えて保全を強化しようと、以前からキリコ祭りなど輪島の豊かな歴史文化を研究してきた博物館と同社が市に声を掛け実現した。
三者は今後、単独や合同で調査を進め、市に残る資料の分布や全体像を把握する。
対象は、江戸時代以降の庄屋や問屋といった旧家の帳簿や書状、蔵書や古い家具などを想定。
近世の北前船や伝統工芸の輪島塗、同市門前町の総持寺祖院といった、地域特有の歴史文化にまつわる資料も調べる。
収集物は写真撮影などをしてデジタル化やリスト化し、博物館が運営するデータベース「khirin(キリン)」に掲載。

khirin-ld.rekihaku.ac.jp協議の上で一部を一般公開する予定だ。
市役所であった協定締結式で、博物館の西谷大(にしたにまさる)館長は「歴史文化を支えてきたのは物ではなく人。地域と一緒に研究を推進したい」とあいさつ。
同社の堀井洋代表社員も「輪島の豊富な文化財や資料保全のため力を合わせたい」と話した。