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【2022年】住吉神社の祭礼に奉仕する御当組が除厄祭を行いました

「中日新聞」HPより

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輪島市鳳至町の住吉神社の祭礼に奉仕する男性組織「御当組(おとうぐみ)」の厄よけを祈る「除厄祭」が二十九日、同神社で営まれた。
今年は御当組のなり手が少なく、過去最少の五人となったが、「地元に愛着があり、少しでも貢献したい」と意気込んでいる。

御当組は厄年の同級生で組織し、神事や祭りの運営に関わる輪島のしきたり。住吉神社では数え年四十一歳の男性が「新当組」を結成し、前年に奉仕した「古当(こうとう)組」から伝統を引き継ぐ。
冠婚葬祭や地域行事でも会員同士の関係が続いていく。

今年は市外への転出者が多く、新型コロナの影響もあり会員が集まりにくかった。
年明けの時点でも小伊勢町の鮓井(すしい)伸和さん(39)と鳳至町の井田毅志さん(39)の二人だけで、例年一月上旬の事務所開きもできない状況だった。

鮓井さんの実家は漆器製造販売店で、自身はプロゴルファー。昨秋に古当組の会長から誘われた。「人数が少なく、最初は断るのも考えたが、伝統をなくしたくなかった」
井田さんは航空自衛隊輪島分屯基地に所属する自衛官。
滋賀県出身で十九歳から同基地に勤務し、輪島の女性と結婚した。
「子ども二人が祭りに参加し、自分もキリコを担いだ。第二の故郷のために力になりたい」と願う。

二十二日までになんとか五人が集まった。
まだ直接顔合わせできていないメンバーもいるが、伝統を守る気持ちは一致している。
除厄祭ではおはらいや玉串奉納のあと、鮓井さんが古当組の北島佑介会長(39)から年中行事の決まり事が書かれた巻物を受け取った。

鮓井さんは「御当組としての活動に向けて気持ちが引き締まった」。北島会長は「全力でバックアップしていく。一緒に頑張っていきたい」と話した。