「中日新聞」HPより
輪島塗発展に努めた先人に感謝し、漆器業繁栄を願う「漆祖(しっそ)祭」が四日、輪島市河井町の輪島漆器商工業組合地(じ)の粉(こ)工場前で営まれ、組合員ら約四十人が参列した。
地の粉は植物プランクトンの死骸が堆積してできた珪藻土(けいそうど)を焼いて精製され、漆と練りあわせて輪島塗の下地に使われる。
工場前の地の粉山から珪藻土が産出され「地の粉発見の碑」が立っている。碑前に祭壇が設けられ、神職が祝詞を読み上げた。組合の日南(ひなみ)尚之理事長は「輪島塗が堅牢(けんろう)優美で、直して使えることをSDGs(持続可能な開発目標)と合わせ発信していきたい」と述べた。