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観音町にて被災飲食者が集結する「復興横丁」構想が始動!

「中日新聞」HPより

www.chunichi.co.jp

能登半島地震で甚大な被害が出た輪島市中心部で、被災した地元飲食業者による「復興屋台村(復興横丁(よこちょう))」構想が進んでいる。
具体的な開設時期は未定だが、地域住民のほか将来的に観光客らを呼び込める場所にし、創造的復興につなげる狙い。
4月下旬に金沢市であった「能登復興建築人会議」記念フォーラムで、建築設計やまちづくりなどを手がける「kyma(キーマ)」(同市)の土用下(どようした)淳也代表取締役(県建築士事務所協会会員)が明らかにした。 

屋台村を計画するのは河井町の重蔵神社近くにある「観音町」の居酒屋、すし店、スナックなど。
明治期に遊郭街として栄えた歴史もあるエリアで、近年も約30店が集まる飲食街としてにぎわっていた。
しかし元日の地震で建物倒壊や道路損壊などの被害が大きく、営業が再開できていない店も多い。
このため2月ごろから、再開できない飲食業者のなりわい再建を急ぐ動きの中で、将来的な観光需要も見込める構想として浮上した。

市内で空き家や空き地を活用し、福祉施設や地域交流施設を分散配置するなど地域コミュニティ再生を目指したまちづくりなどに関わった実績がある土用下さんはフォーラムで屋台村構想の現状を説明。
観音町の飲食業者が中心となり輪島商工会議所、輪島飲食業同業組合などと「復興横丁を実現する会」を立ち上げ、準備を進めている状況を伝えた。

構想によると、20店以上が参加予定で、今後の調整で増える可能性がある。
広さは1店舗当たり10平方メートル程度で、カウンターが8~9席、その他に最小限の席を設ける想定。
必要最低限の金銭的負担で出店できるようにする。
木造の計画だが、奥能登全体の復旧作業の影響で建設作業の職人確保が大変なため、工場で大部分を組み立てトレーラーで運んで設置することを検討している。

被災して使えなくなった元店舗の看板やのれんを屋台村で活用するなど、各店の特色を出したい意向。
飲食業者のなりわい確保だけでなく、地域住民にとっても息抜きや発散ができる場所にしたい方針。
いずれは観光客も呼び込める拠点とすることで、輪島のにぎわい回復にも貢献したい考え。
土用下さんは「先が見えない飲食業者が一堂に会することで、復興への道のりを確かにすることにつながれば」と語った。

 

「NOTO,NOT ALONE研究所」Instagramより

「能登復興建築人会議」HPより

notokenchikujin.org

輪島市での取り組み ― 復興屋台村構想―   土用下 淳也