輪島たいむす

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冬の名物、岩ノリ不振(ノω=;)

「北國新聞」HPより

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能登半島外浦の輪島市で今季、冬の名物である岩ノリの採取量が大幅に減っている。
地元では昔から「雪がノリの肥やし」との言い伝えがあり、暖冬による雪不足が影響しているとみられる。
「こんな年初めてやわ」。日本海からの寒風にさらされながら採取に精を出すおばちゃんから悲鳴に似た声が漏れている。
「何もないわ」。波が穏やかだった19日、輪島市上大沢町の岩場で身を伏せながら、あかぎれた手で岩にこびりついたノリをこすって採っていた高齢女性がため息をついた。
60年以上岩ノリ採りを続けているという女性(80)は「去年の半分ぐらい。こんな年ないわ」と肩を落とした。
地元では「夏に日差しで岩場が焼け、冬に雪が降ると岩ノリが採れる」と言われている。
幼少の頃から岩ノリ採りを続ける徳光しさのさん(81)は「雪降らんから全然だめや。例年の3分の1。生活が苦しなる」とつぶやいた。
輪島市の猿山岬近くの同市門前町吉浦でも、雪不足に加え、今月8日の「爆弾低気圧」の影響で岩ノリ採りが思うように進んでいない。
地元住民によると、暴風が吹き荒れたことで、生育が進んでいた岩ノリが荒波にのみ込まれたという。
天井宗一区長(72)は「これから採ろうとした矢先に、しけでノリが切れて飛んでいってしまった」と唇をかむ。
ノリの付きをよくするには雪が必要とされ、天井区長は「早く降ってほしい」と天を仰いだ。