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茨木県水戸市のギャラリー「ARTS ISOZAKI」で輪島市出身の画家・日野之彦さんの個展が開催されています(2022年6月19日まで)

「水戸経済新聞」HPより

水戸のギャラリーで画家・日野之彦さん個展 「反射」テーマに - 水戸経済新聞

画家・日野之彦さんの個展「反射(Reflection)」が現在、ギャラリー「ARTS ISOZAKI」(水戸市三の丸)で開催している。

石川県輪島市に生まれ、筑波大学で美術を学んだという日野さん。
インド・シャンティニケトン滞在を経て、現在は多摩美術大学で准教授を務めている。
日野さんは人物画をメインに、油彩やブロンズ像、透明水彩などさまざまな技法を使いながら「自己」を表現する。

同展のテーマは「反射(Reflection)」
日野さんはテーマについて、「作品を直感で選んだ時に、キラキラと光るようなイメージの作品が多いこと。自分をモチーフに、自己の抱えるいびつさを作品越しに表現していること。この2つの特徴から『反射』という言葉が浮かんだ」と話す。

今回は「ARTS ISOZAKI」店主の磯崎寛也さんとのつながりから、水戸市で個展を開催するに至った。
展示されている作品の半分以上が今年のものだが、そのほとんどは「ARTS ISOZAKI」での個展が決まってから手がけたもの。
日野さんはそれまで取り組んでいた「モデル」を描く仕事を休止し『ARTS ISOZAKI』に展示するための作品づくりを始めたという。
「モデルさんではなく、自分自身をモデルにして作品を描きたいと思っていたので、今回の個展はちょうど良い機会になった」と話す。

「ARTS ISOZAKI」は水戸駅近くの大通りに面しており、シャッターにぽっかりと穴の空いた外観が特徴的だ。
この「穴」は茨城県水戸市出身のアーティストである雨宮庸介さんの作品でもあり、ギャラリーのエントランスでもある。
日野さんはこの「穴」から着想を得て、穴にちなんだ作品を描こうと思ったという。
鉛筆で精緻に描写された「深い穴」という作品は、入り口の一番近くに配置されている。
「現実的な水戸の街から『穴』をくぐると別世界に迷い込む。そんな雰囲気を味わえるのが『ARTS ISOZAKI』ならではの良さだと思った。作品もそれに合わせて、認知がゆがむような、現実的ではない何かを感じ取れるようなものを選んだつもりだ」と日野さん。

「反射(Reflection)」では、油彩や鉛筆、水彩やブロンズなどバリエーション豊かに表現された作品計11点を展示・販売している。
日野さんは「現代美術に関心のある人はもちろん、普段あまり関心のない人でもふらっと目的なく立ち寄って、穴をくぐって、気軽にこのいびつな世界を体験してほしい」と呼びかける。

開催時間は水曜~日曜・祝日=13時~18時。
入場無料。
写真撮影自由。6月19日まで。

ARTS ISOZAKI

artsisozaki.main.jp

日野之彦

www.korehikohino.com