輪島たいむす

石川県輪島市の情報をゆる~く紹介していきます

海側の強い季節風から集落を守る間垣の補修が始まりました

「中日新聞」HPより

www.chunichi.co.jp

f:id:wajimatime:20211125175813p:plain

海側の強い季節風から集落を守る間垣(まがき)の補修が十九日、国の重要文化的景観に指定されている輪島市大沢町であった。
大沢間垣保存会メンバーが住宅を囲う竹を交換し冬支度を進めた。

大沢や近くの上大沢の間垣は細い竹「ニガタケ」で作られ奥能登の伝統的景観を醸し出す。
上部は枝が放射状に伸び、湿気や塩気を吸うとされる。
五〜六年で腐ったり折れたりするため、各家で毎年少しずつ交換する。
今年はニガタケを固定する「押さえ竹」も七年ぶりに取り換えた。

保存会の谷内重勝さん(72)は自宅前で作業。はしごに乗り、他のメンバーと協力しながら一本ずつ骨組みに差し込んでいった。
「厚くし過ぎると強風で倒れるので、適度な隙間ができる細い竹が良い。百本ほど差して冬に備えたい」と話した。
十二月までに集落全体で十軒が八百本を新調する予定。

間垣の里大沢・上大沢

f:id:wajimatime:20211125180118p:plain

www.hot-ishikawa.jp

奥能登各地に点在しているもので、輪島市では西保地区、皆月地区の一部の間垣が伝承されている。
間垣というのは、高さ約5mの苦竹や真竹を割ったものを隙間なく並べた垣根のことで、冬の日本海から吹きつける季節風から家屋を守り、夏の暑い西日をさえぎるなどの効果があります。
11月〜1月にかけて寒気が日本海から入り込み、強風が集落を襲うことから、毎年11月上旬頃に間垣の補修が行われます。