「MRO北陸放送」HPより
防火への願いを込めた「湯釜神事」が24日、輪島市の神社で執り行われました。
湯釜神事は拝殿の前に置かれた湯釜に笹の葉を浸し、参列者に降りかけることで、一年の防火や厄除けを願う輪島市河井町の重蔵神社に伝わる神事です。
24日は、氏子や消防署の職員ら9人が参列して鎮火祭が営まれました。
輪島市内では1910年に、1000軒以上の家が焼ける大火に見舞われた事から、重蔵神社では大切な祭りとされていて、年中行事の始まりでもあります。
「目標は火災ゼロの輪島市という事で、災害のない町、火災のない町を目指して、お参りさせて頂きました。」(奥能登広域圏消防本部・山外亮二副署長)
重蔵神社の湯釜神事には、心を穏やかにして病気にならないようにとの思いも込められていて、参列者はコロナ禍での平穏無事も願っていました。
鎮火祭
当社の祭初めである鎮火祭は、一年に最初のお祭りです。明治に大火に見舞われたため、年頭にこの年も火事や災厄などが起きず無事に祭事を行えるように祈願します。
またこの神事は鎮花祭とも言い、花は心を意味し、心を静めることで人々が病気やけがをしないように祈る神事でもあります。