「中日新聞」HPより
輪島市河井町のすし店「伸福(しんぷく)」が、22日から営業を再開する。
2次避難先の金沢市から片付けに通いながら復活を目指してきた2代目店主を支えたのは、漁業が再開できない輪島で「おすしが食べたい」という住民らの声だった。輪島市内のすし店で地震後に営業を始めるのは初めてとみられる。
伸福は約30年前に開店。
能登沖の朝どれの魚介類でつくる「地物にぎり」や能登朝市丼を目玉に、地元客や外国人観光客に人気だった。2代目の干場光祐さん(36)は、自宅は無事だったものの、ライフラインが途絶えた輪島から金沢に避難した。
「地震当初は何も考えられなかったが、すしが食べたいというお客さんの声が届いた」と再開を決意。
店舗は座敷席が沈んだり、ネタケースや食器が壊れたりしたが、一部損壊にとどまった。店内の片付けや宅内漏水を修繕し、再開にこぎ着けた。当面はランチ営業のみ。
輪島港は再開できていないため、宇出津港で水揚げされた魚を仕入れ、すしを提供する。
21日のプレオープンで友人らにすしを握った干場さんは「やっぱり格別。店舗が残っているだけましな方だし、やれるところまでやってみよう」と話していた。
伸福
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