輪島たいむす

石川県輪島市の情報をゆる~く紹介していきます

輪島市の復興、大丈夫?

先日、輪島市HPにて公開された「復興に向けた取り組み」の中で、第1回の復興まちづくり計画資料が公開されました。

www.city.wajima.ishikawa.jp早速拝読しましたが、資料全体に疑問点が多く、復興計画の最初の資料としては不安を感じました。
そこで、いち復興を願う輪島市民として、資料の疑問点と「輪島たいむす」なりの改善提案を以下にまとめさせていただきます。

【注意】
「輪島たいむす」も市民代表として参加すればよかったのでは?と考える方もいるかもしれません。
私も参加したかったのですが、当時の市民代表の参加条件に年齢制限があったため、残念ながら参加することができませんでした。
今回の記事で興味を持たれた市役所の係の方、「輪島たいむす」はいつでも参加可能です。ぜひご連絡ください!

特別アドバイザー「隈研吾」氏の委嘱期間について

隈氏は建築家として復興後の街並みに関するデザインやアイデアを提示してくださると期待しています。
しかし、委嘱期間が1年という短い期間では、十分な成果を上げることが難しいと考えられます

復興を新築の家に例えるならば、隈氏は着工前に外観・内装デザインを提示するのみで、実際の施工過程には関与されないことになります。
デザインの変更や各工程での確認など、重要な局面にご意見をいただけないのは大きな損失です。

隈氏はNHKニュースで「一緒に町づくりを進めていきたい」と復興への強い意欲を表明されています。

www3.nhk.or.jp「輪島たいむす」はこのお気持ちを深く敬意するとともに、最後までご尽力いただきたいと強く願っております。

最初の検討委員会におけるビデオメッセージのみでの参加は寂しいと感じました。
初回に限らず、リモート参加でも構いませんので、隈氏のご参加を切望いたします。

計画策定期間について

来年3月までに「復興まちづくり計画(案)」をまとめるというスケジュールは、非常にタイトであると感じています。


5月から開始すると、わずか11ヶ月という短期間で輪島市の復興計画を策定するのは困難と思われます。

石川県では、復興計画期間を短期、中期、長期に分け、令和14年度までを計画期間としています。

※石川県:石川県創造的復興プラン(仮称)骨子案より
石川県が9年間かけて策定する計画を、輪島市が11ヶ月でまとめるのは、現実的に難しいと考えられます。

石川県と連携しながら復興計画を進めていくのであれば、先に策定された県の復興基本計画に基づき、輪島市も短期、中期、長期に分けた長期的な復興計画を策定することを強く望みます。

計画の概要について

提示された計画の概要について、以下の点において改善の余地があると感じました。

1ヶ月以上前に公開された石川県の復興プラン(骨子案)と比較すると、輪島市の計画概要は目標と方針のみに留まっており、やや物足りない印象を受けます。
石川県プランでは、19ページにわたり復興について様々な施策が盛り込まれているのに対し、輪島市のプランでは同様の施策が見当たりません。

※石川県:石川県創造的復興プラン(仮称)骨子案より

輪島市が独自に1から復興プランを考える必要はないと思います。
「復興まちづくり計画の概要」にも示されている通り、石川県と整合(連携?)して復旧復興を進めていくのであれば、先に提示されている石川県の復興プラン(骨子案)をベースに輪島市の復興プランを作成すれば良いと思います。

その方が今後の石川県との整合(連携?)も取りやすいと考えられます。

スケジュールについて

わじま未来トーク」等を通じて市民からの意見を積極的に取り入れ、復興計画を作成しようとする姿勢は大変好印象です。
しかし、いくつかスケジュール面で懸念事項がございますので、ご指摘させていただきます。

「市民意見・意向調査」の期間が6月から10月までと設定されている一方、次のページでは検討委員会への調査結果報告を9月に行うとされています。
調査結果を報告する前に委員会で審議を行うのは、スケジュール的に不自然です。
調査結果報告は、調査期間終了後速やかに実施し、その後に委員会での審議に移行するよう、スケジュールを調整していただくようお願い申し上げます。

パブリックコメントに関する結果報告事項が見当たらないようです。
パブリックコメントは、復興計画策定において重要なプロセスであり、その結果報告は計画の透明性確保及び市民への説明責任を果たすために不可欠です。
12月に実施されるパブリックコメントの結果報告についても、スケジュールに明記(1月?)し、計画的に進めていただくようお願い申し上げます。

つきましては、上記懸念事項を踏まえ、より現実的なスケジュール設定をご検討いただけますようお願い申し上げます。
市民の声をしっかりと反映した復興計画策定にご尽力いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。