「中日新聞Web」より
(上)令和互輪会(下)鳳令翔会
輪島市中心部の重蔵神社(河井町)と住吉神社(鳳至町)にそれぞれ一年間奉仕する厄年男性組織「御当組」が、祭礼や宴席などで披露する地元に伝わる祝い唄「輪島まだら」の練習に励んでいる。
重蔵神社に奉仕する令和互輪会(れいわごりんかい)は九日から練習を開始。
十日夜は市ふれあい健康センターで四十年近く指導している加治建樹さん(79)から指導を受けながら、声の抑揚や手の動きなどを確認した。
小浦友行会長(40)は「事前に歌詞とリズムを予習していたが、いざ歌ってみると難しい。御当にとって大事なことなので全員でしっかり歌えるように練習したい」と話した。
住吉神社に奉仕する鳳令翔会(おおとりれいしょうかい)は八日から練習を開始。
十日夜は同神社社務所で輪島まだら保存会の出坂孝志さん(51)から、発声方法などの指導を受けた。
同会も昨秋から予習をしていたが、干場健吾幹事長(39)は「声の深みなどが理想にはまだまだ。少しでも先輩方に近づけるよう声がかれるまで練習したい」と意気込んでいた。
出坂さんは「歌は心意気が大事。間違えても一生懸命な気持ちを伝えることを忘れないでほしい」と話していた。