輪島たいむす

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(o゚Д゚o)「輪島塗が、、、」(*゚д゚*)「光った、、、」

「日刊ケミカルニュース」より

chemical-news.com

日本触媒は28日、輪島キリモト(石川県輪島市)と共同で、紙より薄い「iOLEDフィルム光源」と、日本古来の伝統工芸技術である「螺鈿(らでん)」を掛け合わせた他に類のない光る輪島塗「余光(よこう)」を制作したと発表した。
「iOLED フィルム光源」は、有機ELの長年の課題であった、大気中の酸素や水分による素子の劣化を日本触媒とNHKとの共同開発による材料および素子技術「iOLED技術」により克服し、厚さ0.07㎜と紙より薄く、高い柔軟性を実現している。

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昨年6月より、日本触媒と輪島キリモトは、アートディレクターの四尾龍郎氏とともに「iOLED」と輪島塗のコラボレーションを開始。
今回、螺鈿が発光する「iOLED」×輪島塗盃「余光」が完成した。

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表面を薄くくり抜いた器に、貝殻薄片と「iOLEDフィルム光源」を貼り付け一体化したものをはめ込み、その表面に漆を一層塗りしている。
漆を薄く何度も塗り重ねていくことで強く美しい塗膜を生み出すことが輪島塗の大きな特徴であり、螺鈿で扱う貝殻薄片もできるだけ薄いことが条件となるが、「iOLEDフィルム光源」が厚さ0.07㎜と紙よりも薄いため貝殻薄片との一体化が実現した。
輪島キリモト8代目の桐本滉平氏は、「日本触媒の開発した「iOLED」という光源とのコラボレーションは、伝統工芸と最新テクノロジーの融合という前代未聞の挑戦だった。「iOLED」が限りなく薄いおかげで、薄い貝殻との一体化が可能となり、伝統的な技法でありながらも、自ら発光する新たな螺鈿の発明が実現した。完成した盃を見た時、手のひらの上に月を見たような感動を覚えた」とコメントしている。

株式会社 日本触媒

www.shokubai.co.jp

1941年の創業以来、自社開発の触媒技術を核に事業を拡大。
酸化エチレンやアクリル酸、自動車用・工業用触媒などを世の中に送り出し、現在では紙おむつに使われる高吸水性樹脂で世界1位のシェアを誇っています。日本触媒は「テクノロジー(技術)」を通じて「アメニティ(豊かさ)」を提供する、という企業理念「TechnoAmenity」のもと、グローバルに活動する化学会社です。

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輪島キリモト

www.kirimoto.net

石川県輪島にて、200年以上「木と漆」の仕事に携わってきた桐本家。
江戸時代後期から明治・大正にかけては輪島塗製造販売を営み、昭和の初めに木を刳ることを得意とする「朴木地屋・桐本木工所」に転業。
平成27年に商号を「輪島キリモト」とし、木地業を生業にしながら、多くの力ある職人達と共に、木と漆の器、小物、家具、内装材に至るまで、木と漆が今に暮らしにとけ込むようなものづくりに挑戦し続けている。