「中日新聞Web」より
輪島市出身で東京五輪があった一九六四（昭和三十九）年度生まれの五十五歳が旧交を温めるイベント「セカンドメモリアルＧＯＧＯ」が今年、二十回目の節目を迎えた。
同市塚田町のホテルこうしゅうえんで一日夜に開かれたイベントには、八〇年に市内の中学校を卒業した百五十二人が集結。
昔話に花を咲かせながら故郷について語り合った。
人口減少が進む奥能登だが、県内外の出身者が一堂に会し故郷の良さを見つめ直す機会にとの願いが込められた企画。
社会的にも経済的にも安定した五十五歳の節目を「第二の成人式」として捉えて集まってもらい、交流人口拡大などにつながる効果も期待されている。
イベントで来賓の梶文秋市長は「同年代の仲間がいることは心強いこと。輪島は少子高齢化が進むが、故郷の良さを再び見つけた皆さんが、地域経済をこれから盛り上げてほしい」とあいさつした。
続いて、輪島商工会議所の久岡政治（せいじ）会頭が「今年は皆さまが生まれた年以来、日本で五輪が開かれ、何か大きな風が吹くのではないかと期待している」と口上を述べた後、乾杯の発声。
参加者は記念撮影をした後、出身中学校ごとのテーブルに座り、「何年ぶりに会ったかな」「髪の毛がだいぶ薄くなったね」などとお酒を酌み交わしながら談笑し、同級生との絆を改めて確認していた。
