「中日新聞」HPより
輪島高校(輪島市)二年生が約半年間取り組む輪島塗の制作体験が、同市鳳至町稲荷町の津田漆器店であった。
通算四回目の作業で、九人が参加し、おわんの内側に黒や朱色の色漆を塗って器を仕上げる「上塗り」に取り組んだ。輪島漆器青年会の四人が講師を務めた。
伝統工芸士の津田真一郎さん(48)が、左手におわんを持ち、手首を回しながら右手のはけで均一の厚さに漆を塗る技術を伝えた。
生徒たちは見よう見まねで、自身の作品を仕上げていった。生徒たちはこれまで、木をおわんの形に削っていく「木地ひき」の見学や、二回の「下塗り」の作業を通し、上塗りまでの工程を学んできた。
物作りに興味があり参加した三笠琉之介さん(17)は「手首を回すのが難しかったけど、職人さんはすごく手際がよく、すごかった」と話した。
三月に完成品が届けられる。
「石川県立輪島高等学校」HPより
1月23日(日)、輪島塗の制作工程を学ぶ2年生9名は、塗りの仕上げ作業である「上塗り」を体験しました。
体験では、伝統工芸士である津田眞一郎さんら輪島漆器青年会の方々に指導していただき、刷毛で漆の厚みが均一になるように塗るコツを教わりながら、椀の内側に朱や黒の色漆を塗り上げました。
生徒からは「お椀を塗る時に手首を回すのが難しかった」という声が聞かれました。
この後、椀は機械風呂で2日程度乾して仕上げを施され、3月頃に完成する予定です。
7月からこれまでに「木地作り」や「布着せ」を体験し、1個のお椀ができるまでには多くの職人の手作業と技術が求められることを知ることができました。