輪島たいむす

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2007年の能登半島地震で倒壊した門前町勝田にある日吉神社の鳥居が再建されました

「北國新聞」HPより

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2007年の能登半島地震で倒壊した輪島市門前町勝田にある日吉神社の鳥居が再建された。
住民は現在9世帯17人と過疎高齢化が顕著な集落で、鳥居は撤去されたままになっていたが、「わしらが生きとるうちに何とかしよう」と地区の積み立てから費用を工面。
神社のシンボルを15年ぶりに復興した。
地域の維持は今後厳しさを増すとみられるが、住民は集落の証しがいつまでも残ってほしいと願っている。

住民によると、地震で倒壊する前の鳥居は高さ約4メートルの石造りで、氏子の山本貞昭さんが寄進し、1987(昭和62)年に建立された。
しかし、能登半島地震で崩壊、わずか20年で姿を消すこととなり、住民たちの落胆は大きかったという。

地震発生時の集落は10世帯22人。
資金が乏しく、その後、住民がさらに減って年を重ねた。
現在は17人のうち13人が65歳以上だ。
鳥居新設の話が浮上することはあったものの、具体的な動きになることはなかった。

しかし、今年初めの寄り合いで、住民の1人から「よその神社の鳥居を見るたびに、けなるいなあ(うらやましい)と思っとる」と切り出すと、全員が賛同したという。

新たな鳥居は高さ2・2メートルで、形から大きさ、色まで住民全員で話し合って決めた。
再び地震で倒れることがないようにと、石造りではなく金属を使って強度を高めた。

同神社の安本和秋宮司は「ようやく鳥居が戻ってきた。これで住民の皆さんに正式に参ってもらえる」と感謝する。
25日には現地で竣工(しゅんこう)式が行われる。

完成を誰よりも心待ちにしていた山本さんは、今年3月に他界した。
区長の松田登さん(66)は「山本さんをはじめ、鳥居の再建は住民の悲願だった。末永く心のよりどころとしてあり続けてほしい」と話した。

日吉神社

創立年代不詳。
貞享元年、能登神明記にある日吉山王宮にして、往昔、八ヶ郷社鉄川大祭には、有名な鉾持太郎兵衛の名の生じたる土地である事が、鉄川旧記に記録されている。
現在の社殿は昭和39年再建され、氏子の崇敬が甚だ篤い。明治6年村社に列格。