「中日新聞Web」HPより
輪島市横地町の漆器製造販売「大徹八井漆器工房」が、新型コロナウイルスの終息を願い、疫病退散に御利益があるとされる妖怪「アマビエ」をモチーフにした輪島塗の額装作品を制作した。
同工房の八井貴啓代表（５０）は「作品に込めた終息への祈りが届いてくれたら」と願っている。作品は、クラスター（感染者集団）が発生したかほく市の二ツ屋病院に激励のため寄贈する予定。輪島塗の作品は、縦六十一センチ、横四十九センチで、市内の若手女性作家がデザインを担当。
彫った文様や溝に金属粉を埋め込む漆芸技法「沈金」を駆使して、長い髪を振り乱して鋭く目を光らせるアマビエを表現。背景にはアマビエが現れた時の神々しい光を蒔絵（まきえ）で表している。八井さんは「アマビエは神様に近い存在。全国的にはかわいらしくデザインしたアマビエが多いが、鋭い眼光など威厳がある姿に表現できたと思う」と話す。
作品は、十三日に白山市の白山比咩神社でおはらいをした後、二ツ屋病院に贈られる。
大徹八井漆器工房
大徹は輪島で唯一日本の東北で採れる漆を天日黒目と言う昔ながらの方法で漆を精製して輪島塗を造っている工房です。
