「NHK NEWS WEB」HPより
新型コロナウイルスの影響で石川県輪島市の「輪島大祭」で、「キリコ」と呼ばれる大きな灯籠を担ぎ出すのが中止になったことを受けて、地元の神社では少しでも祭りの雰囲気を味わってもらおうと、祭りの写真を印刷した新しい御朱印を授けています。
「輪島大祭」は、輪島市の4つの神社で毎年8月22日から順次、行われる夏祭りの総称で、ことしは新型コロナウイルスの影響で「キリコ」と呼ばれる大きな灯籠や、みこしを担ぎ出すのは中止になりました。
そこで4つの神社のうち重蔵神社では、少しでも祭りの雰囲気を味わってもらおうと、先月下旬から新しい御朱印を授けています。
御朱印は金色と銀色の2種類あり、縦15センチ、横21センチで、たいまつの火の粉が舞う中、みこしが乱舞する様子やたいまつが倒れる瞬間を捉えた写真が印刷されています。
重蔵神社の能門亜由子禰宜は「夏祭りには厄払いの意味があるので、この新しい御朱印にも、新型コロナウイルス退散の祈とうをしています」と話していました。
「重蔵神社 産屋」Instagramより
重蔵神社 夏季大祭 勧進御朱印
金 : 御神輿
銀 : 大松明
当社で最も盛大な夏の大祭を記念する特別御朱印です。金は松明の下を駆ける御神輿、銀は燃え盛る大松明を配した夏季大祭を奉祝するにふさわしい御朱印です。
残念ながら本年は新型コロナウイルス感染防止のため神輿渡御と切籠巡行は取り止めとなりますが、神社での神事はこの1年の神恩を感謝し例年通り執り行います。毎年、夏季大祭は氏子の皆様からの御寄進によって運営されておりますが、本年は氏子町内の参加縮小のためそれも困難な状況です。
そこで、夏季大祭の勧進御朱印として金銀2種類の特別御朱印で皆様からの御奉賛を広く募ることとなりました。
また、夏季大祭のシンボルである大松明が年々作り手の高齢化により作成が困難になっているため、本年はその貴重な技術を保存するべく大松明の作成とその技術伝承のための記録動画を作成いたします。
この御朱印の御初穂料はすべて夏季大祭とその保存のための活動の御奉賛となります。8月末日までの期間限定での授与となります。皆様の温かい御厚志をお願い申し上げます。
下記リンク先にて御朱印の申込みができます。
重蔵神社
重蔵神社は奥能登の中心地・輪島市の市街地のほぼ中央、日本海に面した河井町に鎮座しています。
河井町約1,800戸の産土神として仰がれるばかりでなく、平安時代中期に編纂された「延喜式」の神名帳にある鳳至比古(ふげしひこ)神社、あるいは辺津比咩(へつひめ)神社にあてられ、鳳至一郡の総社として重きをなしています。