「北國新聞」HPより
輪島漆器青年会による4回目の輪島塗体験事業は13日、輪島市鳳至町稲荷町の津田漆器店で行われ、輪島高の2年生7人が塗りの仕上げの作業となる「上塗り」に挑戦した。
伝統工芸士の津田眞一郎さん(47)ら青年会員が指導した。
生徒は、ほこりやちりを取り除いた後、むらができないよう注意しながら、椀(わん)の内側に朱や黒の色漆を丁寧に塗り上げた。昨年7月に始まった体験事業で、生徒は木地づくりや布着せ、下地塗りに取り組んだ。
今回は最後の作業体験で、椀は青年会員が仕上げを施して乾燥させ、3月に完成する。坂東菜津美さん(17)は「椀を支える手首が思うように回らなくて難しかった。これまでの体験で、職人さんのすごさを学ぶことができた」と話した。
輪島塗の津田(津田漆器店)
輪島塗が出来るまでには、木地を削り出し、下地・中塗・上塗と塗りを繰り返した後、蒔絵や沈金・呂色などの加飾を施すという大変手間のかかるこれらの分業・工程を経て制作されています。
当店(津田)では木地職人や塗師・加飾職人たちがそれぞれ培ってきた技術の粋を集めて手間をかけ作られた商品のみを取り扱い販売しており、それ故に値段は決して安くはありません。
しかし、それが人の手に渡り、大切に使われ艶が出てきた時に本当の意味で良い品になり、百年二百年と永く愛用できる高品質な漆器を取り揃えております。