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「輪島高バレー部」再集結!特例認められ県総体出場へ!落ちた後は上る以外に道は無し!!

「中日新聞」HPより

www.chunichi.co.jp

石川県高校体育連盟は、能登半島地震で被災した生徒が転学先の高校で高体連主催の大会に出場できるよう弾力的に対応している。
通常、部活動が勝利至上主義とならないために転学後、半年未満の大会出場は禁止するが、非常時の特例として認めた
また、転学先が異なる生徒たちが「被災前のチームで出場したい」と要望した輪島市の輪島高男子バレー部についても、県高校総体出場を認めた。 

特例では、やむを得ない事情の生徒についてのみ各都道府県の高体連が判断して出場可能になる場合もある。
石川県高体連は今回、奥能登を中心とした大規模災害の影響を受けた生徒の状況を考慮している。
20日現在、転学先の高校からの出場を申し出た生徒は全競技で6人いて、いずれも認められた。

一方、転学前のチームでの出場が認められた輪島高バレー部。
市内にはバレー部がある中学校がなく、入学時はほとんどが初心者だったが、努力を重ねて昨年の県高校総体でベスト8に入った。
部員たちは「今年も勝つ」と強い思いを抱え、県高校総体に照準を合わせ、練習に取り組んでいた。

ところが、元日の地震で部員全員が被災。
輪島朝市の大規模火災で家をなくした部員、倒壊した家屋の中から救助された部員もいた。
学校で保管していたユニホームは無事だったが、靴や練習着を全て失った部員もいた。

11人いた部員は6人が県内の別の高校に転学や一時転学。
チームの人数は不足し、二つある体育館のうち一つが被災した影響で練習も思うようにできず、あきらめかける場面もあった。
しかし、県高体連にかけ合い、県高校総体のみ被災前のメンバーでの出場が認められた。
1年生も入部し、現在は週末などに集まり、輪島高や金沢市の体育施設などで練習を積んでいる。

生徒の送迎や練習の計画、移動や練習道具購入の費用をインターネット上で募るクラウドファンディングを部の支援者と計画するなど、生徒のために精力的に活動する顧問の奥野拓海教諭「もうだめかと思うこともあったが、出場できると決まったので、最後まで全力で生徒を応援したい」と話す。

富山県の高校に一時転学している3年の林平兼宗(けんしゅう)主将(17)は「転学した生徒も一緒に出られると言われた時はみんなで『よっしゃー』と喜んだ。みんなで出られる大会を頑張りたい」と最後の夏に闘志を燃やしている。