「中日新聞」HPより
3人制バスケットボールの女子プロチーム設立の動きが能登地方で進んでいる。
オーナーを務める「てて鍼灸(しんきゅう)整骨院」(輪島市)院長の谷遼典さん(35)は来季からのリーグ参入を目指し、「被災地に楽しい話題を届けたい」と意気込む。
ネットで運営資金を集めるクラウドファンディング(CF)を3日から始める。加盟を目指すのは2014年にできた世界初のプロリーグ「スリー・エックス・スリー・エグゼプレミア」。
日本とタイ、オーストラリア、ニュージーランド、ベトナムの男女計90チームが所属し、国内から計42チームが参戦している。
加盟すれば、女子チームでは北陸3県で初めて。輪島市出身の谷さんは中学高校でバスケ部に所属。年齢関係なく楽しめるスポーツで地域おこしをしようと、昨年末からチームの設立を企画。
3人制を選んだのは、人数が少なくても試合ができ、チーム運営費が約500万円と他のプロリーグより比較的安いことが理由。谷さんは元日、妻の実家がある大阪府で、この日が誕生日だった長男(7)のための買い物をしていた。
子どもが怖がらないように地震を報じるテレビを見せなかったが、子どもが寝た後に見たニュースで輪島市のビルが倒壊している光景が目に飛び込んできた。
地震後、親とすぐ連絡が取れたこともあり、「最近、地震が続いていたのもあって、あそこまでひどいとは思わなかった」と振り返る。3日後に輪島市に戻ると自宅は一部損壊。
避難所でマッサージのボランティアをし、チーム設立を考える余裕はなくなった。
避難所で耳にするのは暗い話ばかりで「明るい話題がほしい。地震のことを発信する意味も込め早いほうがいい」と、設立に向けて再び動き出した。チーム名は「ECHAKE-NA NOTO(エチャケーナノト)」。石川の方言「えちゃけな(かわいらしい)」が由来だ。
チームに愛着を持ってもらおうと、交流サイト(SNS)で公募した4案の中から市内の小中学校の子どもに選んでもらった。メンバーは今後、集める。CFの目標は350万円。谷さんは「みんなから応援されるチームをつくりたい」と話す。
3x3バスケ女子プロチームを新設して能登に活気を呼びたい!
目標金額を達成した場合のみ、実行者は集まった支援金を受け取ることができます(All-or-Nothing方式)。
支援募集は8月31日(土)午後11:00までです。
プロジェクト本文
プロジェクトの内容
このチームを作り、活動をしてゆくことで、今よりも競技人口が増え、3x3について知らなかった人々が知る機会が増えます。
そうすると、地域の子どもたちのロールモデルとしても認識されるようになり、たとえ学校卒業を機にプレイヤー生活が一度止まったとしても、その続きもあり得るのだと考えられるようになるでしょう。
このような道筋を見せることで、燃え尽き症候群のような状態になる子どもを少しでも減らすことができると考えます。チームロゴやグッズ、キャラクターなどのデザインについては金沢美術工芸大学の学生に依頼することで、地元に根付いたチームとなることを目指しています。
バスケ好きの地元の人々が試合会場へ足を運んだり、SNSで自発的に発信したりすることで、経済的にもコミュニケーション的にも活性化を見込むことができます。試合の際には、屋台やキッチンカーによるフードの販売、事務局によるグッズ販売をすることで、お祭りのような特別感や一体感を味わうこともできます。
能登を離れてしまっている人々や、一度も能登へ来たことがなくてもこのチームをきっかけに能登とのかかわりを始める人々、みなが同じチームを応援することで、心が能登と繋がり続けるようになります。
震災後の復興についてはどうしても忘れられてしまいがちですが、試合で他の地域をまわる際に、能登の現状をSNSだけではなくリアルに伝えることで、能登への関心を持ち続けてもらうことができます。
現在、女子は6チームであるため、TOPを目指しやすいです。
話題になれば能登の宣伝にもなるでしょう。すべては能登を活性化させ、関係人口を増やすことにつながると考えています。